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温泉旅館で住み込みバイトした噺 訳アリニンゲン達の壮絶な現場

大学4年生の前期は、

 

栃木県にある温泉旅館まで、東京都多摩市から、

毎週のように、アルバイトに向かっていました。

 

その旅館で初めて観た光景が、

21歳の自分には、

 

あまりにも壮絶だったので、記しておきたいと思います。

 

新学期も始まった4月の中頃、

何処かでアルバイトをして、

 

その資金を元に、初めて海外に一人旅をしようと思いました。

アルバイト雑誌で、とある温泉旅館のお手伝いを見つけました。

 

ゴールデンウイークのはじまる4月の終わりから、

栃木の山奥にある旅館まで向かいました。

 

到着して、アルバイトの方々10名ほどを集めて、

早速ミーティングが始まりました。

 

無表情で、冷酷な顔つきをした、

女性の社員の方がまず一言

 

「あなた方は遊びに来たわけでもなければ、

行楽に来たわけでありません。

 

しっかりシゴトをして頂けなければ、帰って頂くこともあります」

 

ガツンと一言、厳しいコトバを、浴びせた後、

 

施設の説明が淡々と始まり、

そこで一旦ミーティングは終了しました。

 

ここで何か嫌な予感がしたというか、

 

これから観てはいけないモノを、

しっかり観てしまうような、悪い予感がしました。

 

早速夕方4時頃から、宴会場のセッテイングがスタートしました。

 

男性のアルバイトは、

地下にある調理場から宴会場まで、料理を運んで、

 

それを女性の社員さんやアルバイトさんが、

宴会場でセットしていく作業です。

 

まずは、調理場の現場を観ることになります。

 

そこで一人だけ、

突出して目立っていた方がいらっしゃったんです。

 

とにかく、めちゃくちゃな勢いで、怒鳴っている、

調理師のオッサンがいました。

 

とにかく理不尽というか、アルバイトにだけ、ひたすら怒鳴り散らす。

 

弱いモノいじめを、しているようにしか見えないような現場で、

ターゲットにされないように笑 

 

とにかく無言でうつむいて、作業をこなしていました。

 

宴会場には、大変失礼な表現ですが、

これ表に出しても大丈夫なん?

みたいな容姿や年齢の方々が、着物を着ていらっしゃって。

 

ここでも性格が歪んでいる奴が多く笑 

口から出るコトバは、基本誹謗中傷というしんどい現場でした(笑)

 

午前中は、朝食会場のお手伝いを済ませてから、

客室清掃の作業が始まります。

 

清掃のみを担当している社員さん達と、

10日間一緒にお仕事しました。

 

ここでも基本誹謗中傷が続きます(笑)

 

愚痴や陰口を叩き合い、

罵り合い、

それぞれのけ者をつくったり、

仲間はずれをしたり、

 

永遠に小競りあっている。

 

それに加えて、閻魔大王みたいな顔をした女将さんが、

大いばりで社員を脅かしたりしている。

 

酷い会社だなと思ったもんです。

 

悪循環としか思えないような、

この毎日で、負のオーラを全開に浴びながら、

 

それに耐えながら、なんとか頑張っていました。

 

社員として雇用された彼らは、

月給は10万円にも満たない、

極貧の生活を強いられていて、

 

それは酷いもんでした。

 

もう何処にも行き場のない、

何の取り柄もないようにみえる、弱者の方々が多くいました。

 

その中でも、ひときわ異彩を放っていたのが、

駆け落ちしてきた夫婦でした。

 

リアル失楽園をこの目で観たときに、

当時の自分には、何かとっても複雑な気持ちになったもんです。

 

カゲの部分を多めに書きましたが、

 

このアルバイトは自分にとって、

とっても魅力のある、ヒカリの側面がありました。

 

それはそこで出逢ったアルバイトさん達に、

海外を行き来していた方々が、とても多かったことです。

 

アルバイト終了後、

皆で電車に乗って東京方面まで2-3時間、

 

缶ビールを飲みながら、あれこれ雑談をしていたんです。

 

それが当時の自分には、とっても学びになりました。

この時間のために、

アルバイトに行っていたといっても、過言ではありません。

 

この時から、海外という、自分が未だ観ないものに対して、

とても興味を持っていたんだと思います。

 

なんだかんだ、このアルバイトは、

4年生の前期は、しょっちゅうやっていました。

 

今までの環境とは全く違う環境で、

とても刺激のある毎日でしたね。

 

この旅館で、10日間アルバイトをして、

海外貧乏旅行の資金も、なんとか貯まりました。

 

そしてタイ・バンコクへ、

人生初めての海外一人旅がスタートします!

 

ご一読頂き有り難う御座いました!

 

次回は、

初めて海外を旅した噺 バックパッカーの聖地カオサンロードへ

人生で初めて、海外一人旅をした噺 バックパッカーの聖地カオサンロードへ

です!

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Why do people travel? I want to continue to pursue this philosophical theme until I die❗ If you could do something else, if you were asked what you would do, the answer would probably be "nothing." That is what wealth is. Hisaya, adventure traveler